プレマリンは、ファイザー社が開発した結合型エストロゲン製剤です。
更年期障害前後で、女性ホルモンが少なくなることによって、心身に様々な症状があらわれます。
女性ホルモンとして主な働きをするのがエストロゲン(卵胞ホルモン)で、プレマリンは体内で活性型エストラジオールに変換され更年期障害などの症状を改善します。
効果効能 | 卵巣欠落症状・卵巣機能不全症・更年期障害治療 |
有効成分 | 結合型エストロゲン(Estrogen)0.625mg |
メーカー | ファイザー |
プレマリンの商品詳細
プレマリンの特徴
プレマリンは、体内で不足したエストロゲンを補充します。
更年期障害の症状は、人により様々な症状を引き起こしますが、のぼせ・汗・冷え・動悸・頭痛・めまいなどが代表的です。
服用することで、更年期症状にともなった不快症状を改善し骨粗鬆症の予防にも使用されます。
プレマリンの効果
エストロゲンを補充し、更年期障害にともなう不快な症状を改善します。
持続時間:12~24時間
プレマリンの適応症状
プレマリンは、結合型エストロゲン製剤で下記症状を改善します。
・卵巣欠落症状でお悩みの方
・巣機能不全症でお悩みの方
・更年期障害でお悩みの方
・腟炎(老人、小児および非特異性)でお悩みの方
・機能性子宮出血でお悩みの方
・目が覚めているのに起床に時間がかかっている方
・ホットフラッシュや発汗でお悩みの方
・頭痛、肩こり、めまい、関節痛、腰痛、冷えなどでお悩みの方
・不眠、イライラ、憂うつ感、集中力の低下などでお悩みの方
・骨粗鬆症の予防の考えられている方
プレマリンの有効成分
プレマリンの有効成分は、結合型エストロゲンです。
女性ホルモンを補充して、更年期障害などの症状を改善します。
- 参考文献
プレマリンの効果について詳しくはこちら
おくすり110番:結合型エストロゲン(作用)
プレマリンの含有量・内容量
1箱28錠入りとなっています。
プレマリン1錠あたり結合型エストロゲン0.625mgを含有しています。
プレマリンの用法用量
プレマリンの服用方法
1日0.625~3.75mgを水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
なお、年齢・症状により適宜増減します。
プレマリンの推奨用量
通常成人1日0.625〜1.25mgを服用します。
機能性子宮出血又は腟炎に対しては、1日0.625〜3.75mgを服用します。
プレマリンの服用時の注意
飲み忘れた場合には、気づいた時点で1回分を服用してください。
次回の服用が迫っている場合には次回の服用分から服用しても大丈夫です。
1日2回分以上を服用しても効果は期待できませんので、必ず推奨用量を守ってください。
- 参考文献
プレマリンの用法用量について詳しくはこちら
KEGG:プレマリン(用法用量)
プレマリンの副作用
女性ホルモンを摂取することで、以下のような副作用が発生します。
食欲不振・吐き気・嘔吐・むくみ・体重増加・乳房痛・不正出血・脱毛・めまい・発疹等の報告を受けています。
プレマリンの主な副作用
主な副作用として、ナトリウムや体液の貯留(浮腫、体重増加など)、帯下増加、不正出血、経血量の変化、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、膵炎、頭痛、めまいなどがあります。
副作用として低頻度ですが、発疹、蕁麻疹、血管浮腫などがあります。
上記の症状が現れた場合は、使用を中止した後に医師または薬剤師にご相談ください。
プレマリンの稀な副作用
血栓症、血栓症あるいは血栓塞栓症(四肢、肺、心、脳、網膜など)があらわれることがあります。
下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、中枢神経症状(めまい、意識障害、四肢麻痺など)、急性視力障害等の初期症状があらわれた場合には、すみやかにかかりつけの医師、もしくは婦人科・専門外来にて、診断を受けてください。
プレマリンの効果・副作用が強いと感じた場合
プレマリンの服用にて、効果の効力や副作用が強く感じる場合は、1/2量・1/4量と調節し服用ください。
錠剤を分割して服用される場合は、ピルカッター等の利用をおすすめします。
- 参考文献
プレマリンの副作用について詳しくはこちら
KEGG:プレマリン(副作用)
プレマリンの使用上の注意
プレマリンの服用に注意する人
下記症状のある方は服用に注意し医師と相談してください。
・肝障害のある患者の方
・子宮内膜症のある患者の方
・子宮筋腫のある患者の方
・心疾患・腎疾患のある患者、又はその既往歴のある患者の方
・てんかんの患者の方
・糖尿病患者の方
・手術前4週以内又は長期臥床状態の患者の方
・思春期前の少女の方
・乳癌家族素因が強い患者、乳房結節のある患者、乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者の方
・全身性エリテマトーデスの患者の方
・片頭痛の患者の方
・高齢者の方(65歳以上)
他に服用している薬がある場合は、飲み合わせにより薬の効果を強めたり弱めたりする恐れがあります。
プレマリンの併用注意
併用注意薬は、プレマリンと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。
・イプリフラボン
エストロゲン作用(帯下、不正出血、経血量の変化など)が増強する可能性があります。
・血糖降下剤(グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミドなど)
血糖降下剤の作用が減弱することがあります。
・副腎皮質ホルモン(プレドニゾロンなど)
これらの薬剤の作用が増強するおそれがあります。
他に服用している薬がある場合は、飲み合わせにより薬の効果を強めたり弱めたりする恐れがあります。
プレマリンを服用してはいけない人
次の人は、この薬を使用することはできません。
・プレマリンの成分に対し過敏症の既往歴のある患者の方
・エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者の方
・乳癌の既往歴のある患者の方
・血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者の方
・動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者の方
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性の方
・重篤な肝障害のある患者の方
・診断の確定していない異常性器出血のある患者の方
・未治療の子宮内膜増殖症のある患者の方
上記に該当する人が、使用することにより副作用が強く出る場合があります。
- 参考文献
プレマリンの使用上の注意について詳しくはこちら
KEGG:プレマリン(使用上の注意)
プレマリンの保管方法と取り扱い上の注意
プレマリンの保管方法
・直射日光や高温多湿をさけて室温で保管してください。
冷蔵庫に保管する必要はなく、直射日光や高温多湿は避けて室温で保存します。
・子供の手の届かない所に保管してください。
誤って服用する可能性は避けましょう。
プレマリンの取り扱い上の注意
・消費期限が過ぎた薬は、服用しないでください。
効果が発現しない場合や、身体に影響をおよぼす恐れがあります。
・他の薬剤やサプリメントとの保管はお控えください。
成分の作用により、性質の変化や形状が変わる恐れがあります。
参考情報:結合型エストロゲン(Wikipedia)
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