ベンザック・ジェル(ベピオゲル)

美容系
商品名 ベンザック(ベピオゲル)
成分 過酸化ベンゾイル
効果 ニキビの改善
副作用 皮膚の皮が剥ける、痒み、乾燥、ピリピリ感、発疹など
使い方 洗顔後、適量を1日1回患部に塗布
製造元 ガルデルマ

ベンザックジェルは有効成分に過酸化ベンゾイルを配合したニキビの治療薬です。
有効成分である過酸化ベンゾイルには、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などのニキビの原因となっている菌に対して抗菌作用を発揮します。
この抗菌作用によってニキビの原因を解消することで、ニキビを改善へと導きます。
また、過酸化ベンゾイルを配合したニキビ治療薬が日本でも「ベピオゲル」という名称で認可・処方されています。

ベンザック5%(benzac-ac)ベピオゲル|過酸化ベンゾイルゲル・ジェル1本60g|ニキビ治療

ベンザック・ジェルの効果

有効成分の過酸化ベンゾイルは、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌の細胞膜の構造やDNAの複製などを阻害します。
この作用によって、ニキビの原因菌が死滅することで増殖せずに減少します。
また、塞がった毛穴の角質の剥離を促すことで毛穴の塞がりを解消することでもニキビを改善へと導きます。

ベンザックの服用方法・使用方法

使用のタイミング
洗顔後、適量を1日1回患部に塗布します。ゲル状で、白色のクリームのような手触りですが、塗ると透明になり伸びの良い薬ですので、少量から塗るようにしてください。ピーリング作用があるため、使用中は日光へ当たることを最小限にとどめ、日焼けランプの使用や紫外線療法は避けてください。使用量の目安
使い忘れた場合は、次回使用時に1回分を塗布するようにしてください。1度に2回分を塗布しないでください。

推奨用量
ピーリング作用があるため、皮膚の皮が剥けたり、皮膚の乾燥が副作用として生じます。

観察を十分に行いながら、少量から塗布するようにしてください。

食事とアルコールの影響
現在報告されておりません。

ベピオゲル(ベンザックジェル)を使用できない方
・過酸化ベンゾイルに対して過敏症の既往歴のある方

※使用の際は、医師の指示に従ってください。

ベンザックの副作用

主な副作用
主な副作用には、皮膚の皮が剥ける、痒み、乾燥、ピリピリ感、発疹などがあげられます。アトピー性体質の方、妊娠している方、授乳中の方は医師に相談してから使用するようにしてください。ピーリング作用があるため皮が剥けたりすることがあります。使用中に日焼けをしてしまうと、色素沈着する可能性があるため、使用中は日光へ当たることを最小限にとどめ、日焼けランプの使用や紫外線療法は避けてください。

ベンザックの併用禁止薬

併用禁忌
現在報告されておりません。併用注意
現在報告されておりません。参考サイト
服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
医療用医薬品 : ベピオ

ベンザックの保管方法

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨

ベンザックはベピオゲルの有効成分過酸化ベンゾイルは、日本皮膚学会のガイドラインでは「A判定」で、ニキビの治療薬として推奨しています。

Clinical Question 推奨度 回答
炎症性皮疹に過酸化ベンゾイル2.5% ゲルは有効か? A 炎症性皮疹(軽症から中等症)に,過酸化ベンゾイル2.5%ゲルを強く推奨する.
面皰に過酸化ベンゾイル2.5% ゲルは有効か? A 面皰に,過酸化ベンゾイル2.5% ゲルを強く推奨する.
炎症軽快後の寛解維持に過酸化ベンゾイル2.5%ゲルは有効か? A 炎症軽快後の寛解維持に,過酸化ベンゾイル2.5%ゲルを強く推奨する.

引用:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017|日本皮膚科学会

上記のよう過酸化ベンゾイルは、ニキビ治療で強く推奨されています。

炎症性皮疹=中等症の赤ニキビ
面皰=ニキビの元(毛穴に角質・皮脂が詰まっている状態)、白ニキビとも

ベンザックと同じ成分の市販薬はある?

過酸化ベンゾイルが配合された医薬品はベピオゲル以外にも、エピデュオゲルやディアック配合ゲルなど複数あります。

しかし過酸化ベンゾイル自体が医療用医薬品のため、ベピオゲルと同じ成分で市販薬は販売されていません。

参考:Q1 医師が処方するくすりと市販のくすりはどのようにちがうのですか? | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

なぜ市販されていないのか?

ベンザックなど医療用医薬品は、良く効くことが証明されているお薬です。
良く効くからこそ副作用も承知の上、医師の管理が必要なのです。

市販薬は一般用医薬品に分類され、誰でも購入できることから、第一に安全性を重視しています。
体格や年齢なども様々で個人に合わせて販売されているわけではないため、医療用に比べると成分量の規定が少ないものが多いです。

市販薬は誰でも気軽に購入できるのを目的としているため、医師の管理が必要なベピオゲルは市販されていないのです。

・医療用医薬品は効果が高い反面、医師の管理が必要
・市販薬は医療用よりも含有量が少なく、効果はマイルドだが安全性は高い

市販のニキビ薬は効くのか?

上記で説明したように、市販のニキビ薬は軽度であれば効果は望めますが、症状の重いニキビの場合改善できない可能性があります。

ニキビは重症度が高いほど難治性ニキビとなり、治療が難しくなってきます。
市販薬で治したい場合は症状が軽いうちに対応しましょう。

もし中等症以降など、市販薬では改善が見込めない場合、医師に相談してください。

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