フラジールはサノフィ社が開発した抗原虫・抗菌薬です。
トリコモナス症は、男性の尿道や女性の膣などにトリコモナス原虫が感染し性器周辺の痛みやかゆみ、排尿時の不快感、おりものの増加する症状としてあらわれます。
トリコモナス原虫のDNAを切断して殺虫殺菌作用を示し、トリコモナス膣炎だけでなく尿道の症状も併せて改善します。
嫌気性菌感染症やヘリコバクターの除菌にも使われる商品です。
効果効能 | トリコモナス症治療 |
有効成分 | メトロニダゾール500mg |
メーカー | サノフィ |
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の商品詳細
※発送時期によりパッケージが異なる場合がございます。
フラジールは世界的な製薬メーカーである『サノフィアベンティス』が製造しているトリコモナス症の治療薬です。
フラジールは、男性の尿道や女性の膣などに感染した『トリコモナス症』の改善をはじめ様々な感染症の抗原虫薬・抗菌薬に有効です。
【フラジールの適応症状】
- トリコモナス症
- 細菌性腟症
- 感染性腸炎
- 嫌気性菌感染症
- ヘリコバクター・ピロリ感染症
- アメーバ赤痢
- ランブル鞭毛虫感染症
一般的な抗生物質とは作用が異なり、トリコモナス原虫には特に高い効果を発揮します。
また、トリコモナス症以外にも、肺炎や外傷などからの2次感染の治療にも用いられます。
※参考サイト:医療用医薬品 : フラジール効能または効果について(外部サイト)
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の効果
フラジールは、主に女性の膣トリコモナスの改善に使用される医薬品で、性感染症の一種であるトリコモナス症改善に効果が期待できます。
フラジールの有効成分である『メトロニダゾール』は、原因菌である微生物の内部で微生物が増殖するのに必要なDNAの合成を阻害することで抗原虫、抗菌の作用を持ちます。
トリコモナス症は、女性のみならず男性にも罹患しますが、女性と比較して男性の場合は症状が軽く、自覚症状も出にくいとされています。
治療をせずに症状が進むことで不妊症や早産などを招く恐れもあり、無意識のままパートナーに感染させるリスクを避けるためにも早期の治療が大切です。
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の適応症について
フラジールの適応症については下記の通りになります。
症状名 | 適応菌種 | 適応症 |
---|---|---|
トリコモナス症 | – | – |
嫌気性菌感染症 | ぺプトストレプトコッカス属 バクテロイデス属 プレボテラ属など | 深在性皮膚感染症 骨髄炎 肺炎、肺膿瘍 骨盤内炎症性疾患など |
感染性腸炎 | クロストリジウム・ディフィシル | 感染性腸炎 (偽膜性大腸炎を含む) |
細菌性腟症 | ぺプトストレプトコッカス属 バクテロイデス・フラジリス モビルンカス属など | 細菌性腟症 |
ヘリコバクター・ピロリ感染症 | – | – |
アメーバ赤痢 | – | – |
ランブル鞭毛虫感染症 | – | – |
フラジール(トリコモナス)とトリコモナス症について
トリコモナス症は、0.12mmほどの微生物であるトリコモナス原虫を原因菌としていて、性行為以外でも、入浴やタオルなどから感染する可能性もあります。
感染すると、下腹部の痛みや、性交時の痛み、悪臭を伴ったおりものの増加などの症状が見られます。
感染から10日ほどで症状が出ることもありますが、潜伏期間が数か月と長くなることもあるため、早期の発見が難しく心配な場合は検査をすることが勧められています。
トリコモナス症の症状
トリコモナス症の症状については下記の通りになります。
症状に該当する際は早めに対処しましょう。
【男性の場合】
無症状の場合も多いですが、主に尿道炎の症状を起こします。
被尿時に痛みを感じる、尿道口から膿が出る、前立腺炎など
【女性の場合】
無症状の場合も多いですが、多彩な症状を起こします。
おりものの悪臭、性交痛、外陰部や質の痒みや刺激感など
下部尿路に感染の場合は排尿障害や頻尿の症状を起こします。
※参考サイト:MSDマニュアル : トリコモナス症(外部サイト)
トリコモナス症の感染経路
トリコモナス症は性行為での感染が多いとされていますが、性行為以外にもトリコモナス症に感染経路が挙げられます。
・身に着けている下着
・入浴やタオル
・便座や浴槽
トリコモナス症は、性行為以外も感染経路となるため、他の感染症と異なり感染者の年齢層が幅広いのが特徴です。
パートナーが無自覚のまま感染していることも多く、膣炎が改善しても隣接する臓器に感染して尿道を起こす可能性があります。
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の服用方法・使用方法
フラジールの服用方法は、対象とする疾患ごとに異なるため、注意しましょう。
症状名 | 服用量 | 服用回数 | 服用期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
トリコモナス症 | 1回250mg | 1日2回 | 10日間を1クールとして服用 | – |
嫌気性菌感染症 | 1回500mg | 1日3回又は4回 | – | – |
感染性腸炎 | 1回250mg | 1日4回 | 10~14日間服用 | または 1回500mg 1日3回 10~14日間服用 |
細菌性腟症 | 1回250mg | 1日3回 | 7日間服用 | または 1回500mg 1日2回 7日間服用 |
アメーバ赤痢 | 1回500mg | 1日3回 | 10日間服用 | 症状に応じて1回750mgを1日3回 |
ランブル鞭毛虫感染症 | 1回250mg | 1日3回 | 5~7日間服用 | – |
※参考サイト:医療用医薬品 : フラジール用法及び用量(外部サイト)
フラジールを飲み忘れた場合
フラジールを飲み忘れた場合、飲み忘れに気付いた時点ですぐに飲み忘れ分を服用してください。
万が一、次の服用が近い場合は、次の服用分から服用しましょう。
服用間隔が空き過ぎるとフラジールの効果が十分得られず、症状の改善が十分にできない可能性があります。
飲み忘れがあった場合に2回分を1度に服用するのではなく、必ず服用量は守って服用してください。
フラジールを服用している間はパートナーへの感染リスクを抑えるためにも避妊をしっかり行ってください。
フラジールを服用時の注意
フラジールを服用している場合、下記の点に注意しましょう。
・性行為時は感染リスクがあるため避妊しましょう。
・アルコールと併用は避けるようにしましょう。
※飲酒による嘔吐や頭痛の症状が強く出る可能性があります。
・内服後3日はアルコールの摂取を控え
フラジールの服用に注意が必要な方
フラジールの服用に注意が必要な方は下記の通りになります。
・合併症・既往歴等のある方
・血液疾患のある方
・脳膿瘍の患者の方
・コケイン症候群の患者
・腎機能障害患者
・血液透析患者
・肝機能障害患者
・妊婦
・授乳婦
・高齢者
・小児等
母乳中へ成分が移行することが報告されているため、授乳中の方は服用期間中は授乳を辞めることが望ましいです。
※参考サイト:医療用医薬品 : フラジール重要な基本的注意(外部サイト)
フラジールの服用ができない方
フラジールの服用に注意が必要な方は下記の通りになります。
・妊娠3ヵ月以内の女性
・有効成分メトロニダゾールにアレルギーがある方
・脳、脊髄に器質的疾患のある方
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の副作用
フラジールの主な副作用は下記の通りになります。
・発疹
・食欲不振
・悪心
・下痢
・腹痛味覚異常
・発熱
・そう痒感
・胸やけ
・頭痛
・眼精疲労
・疲労など
上記のような症状が出た際は、服用を辞めて観察を十分に行いましょう。
万が一、症状が強いなどの異常が出た場合はすぐに医師に相談しましょう。
※参考サイト:医療用医薬品 : フラジール副作用(外部サイト)
フラジールの重篤な副作用
フラジールの主な副作用は下記の通りになります。
・末梢神経障害(頻度不明)
・中枢神経障害(頻度不明)
・無菌性髄膜炎(頻度不明)
・中毒性表皮壊死融解症
・皮膚粘膜眼症候群
・白血球減少
・肝機能障害
・心室頻拍
・出血性大腸炎
上記のような症状が出た際は、服用を辞めてすぐに医師に相談しましょう。
※参考サイト:医療用医薬品 : フラジール副作用(外部サイト)
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の持続時間
24時間
フラジール(トリコモナス)の注意点
フラジールを使用する際は、下記の点に注意して使用しましょう。
妊婦の方
妊娠3ヶ月を過ぎている場合、治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合のみ投与
アルコールとの併用
吐き気や腹痛、頭痛など激しい症状を起こす可能性があります。
避妊をする
フラジーノ服用中は感染リスクがあるためコンドームで避妊してください。
フラジールの併用注意
フラジーノの併用注意については下記の通りです。
アルコール
腹部の疝痛、嘔吐、潮紅が表れることがあります。
リトナビル含有製剤(内用液)
アルコール反応を起こす恐れがあり、血中のアセトアルデヒド濃度を上昇させることがあります。
ジスルフィラム
精神症状(錯乱等)が表れることがあります。
ワルファリン
血中濃度を上昇させることがあります。
リチウム
リチウム中毒が表れることがあります。
ブスルファン
ブスルファンの血中濃度を上昇させることがあります。
5-フルオロウラシル
5-フルオロウラシルの血中濃度を上昇させることがあります。
シクロスポリン
シクロスポリンの血中濃度を上昇させることがあります。
フェノバルビタール
メトロニダゾールの代謝酵素を誘導し、その血中濃度を低下させることがあります。
フラジールの併用禁忌
現在、フラジーノの併用禁忌については報告されていません。
フラジール(生物が炎症を起こす性感染症)の保管方法
・直射日光が当たらない場所で、湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
・小さな子の手が届かない場所に保管してください。
・誤飲や品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。
・分割した場合、残りは空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。
・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。
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