アイピルで起きる「排卵日、時間、消退出血、生理」について

避妊薬

アイピルは避妊措置に失敗したり、避妊措置を講じずに行った性交渉後に緊急的に用いる避妊薬です。

通常の経口避妊薬とは使用方法も異なる緊急避妊薬と呼ばれる医薬品で、日本では2011年5月に発売されました。

副作用も少なく服用回数も1回で避妊効果も高いことから、世界中で普及しています。

アイピルの服用はいつからいつまでに行えばいいかという質問が多く聞かれますが、性行為のあと72時間以内に、成分のレボノルゲストレルを1.5mg1回経口で投与するものとされています。

また、性交から服用までの時間はできる限り早いほうがよいとされています。

72時間を過ぎても120時間までなら服用なしよりは避妊の効果が期待できます。

ただし、アイピルの投与によって妊娠を100%阻止できるものではありません。

アイピルの成分であるレボノルゲストレルでの、国内第III相臨床試験においてはレボノルゲストレルを1.5mg(ノルレボ製剤2錠)を経口投与した対象63例のうち、妊娠例は1例あり、妊娠阻止率は81%であったと報告されています。

【参照】KEGG MEDICUS「医療用医薬品 : ノルレボ」臨床成績

ここではアイピルの効果から排卵日との関係、アイピルを服用するタイミングや効果の高い時間、アイピルと消退出血の関係、そして服用後の生理について、詳しく解説いたします。

アイピル服用者の口コミ

アイピル服用者から以下のような口コミが寄せられています。

匿名希望さん(29歳)
アフターピルが必要な事態となりアイピルを飲んだら無事、3日後に消退出血がきて成功しました。もうこんな思いはしたくないですが…。

匿名希望さん(34歳)
ピルを飲み忘れた際は本当にありがたいです。もちろん100%避妊できるわけではないこともわかっているのですが、排卵日あたりで飲んだ時もばっちり避妊できました。

匿名希望さん(27歳)
少し前のことですが彼とホテルに行ったとき、生がいいというんでゴムなしで性交しました。フィニッシュは膣外射精だったんですけど万が一のことも考えてアイピルを飲んで事なきを得ました。出血は少なかったです。けっこうお値段するんでびっくりしました。

匿名希望さん(33歳)
低用量ピルの避妊薬を飲んでいるんですけど毎日飲んだりお休みがあったり約束事が多くて大変です。生理の周期がずれやすいんで飲むと安定するんでこれはこれで役に立っているけど、アイピルの手軽さは一度使うと手放せないですね。強力なんであまり頻繁には使わないほうがいいかもしれないけど。

匿名希望さん(28歳)
お酒の勢いでホテルにっていうことがたまにあります。まだしばらくはこの生活でもいいかなとは思ってますが(笑)。アイピルはアルコールが残ってても効果に問題ないみたいなんでお酒飲むのが好きな私にはありがたいお薬です。

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アイピル服用後の排卵日について

ここではアイピル服用による整理と排卵日について解説していきます。

アイピルのような緊急避妊薬の服用は、排卵抑制作用を起こして妊娠の成立を防ぐという薬理作用があります。

具体的には排卵に必要な黄体ホルモンの分泌を抑えられることで排卵日が遅れたり、排卵自体が行われなくなり妊娠を阻止するという作用です。

もし排卵が行われたあとでも、アイピルの作用で子宮内膜の成長を促進することで受精卵の着床を阻害する効果が期待できます。そのため、従来のヤッペ法では排卵日付近(危険日)で43%ほどともいわれていた妊娠率も、アイピルのような緊急避妊薬では15%ほどとなっています。

このことから緊急避妊薬は「最後の避妊法」とも呼ばれています。

まずアイピルの服用によってエストロゲンが低下し子宮内膜がはがれて、避妊成功の目安となる消退出血と呼ばれる出血が起こります。

服用後3日ほどで消退出血がありますが、生理や排卵直前に起こる出血とアイピルの消退出血は違いが分からないことがほとんどです。

その一方で生理周期を10日ほど前後させることがあります。

一般的には周期を10日ほど早める場合の方が多いので、予定周期より早く生理が訪れる傾向があります。しかし、予定周期より10日ほど遅れることもあります。

アイピルを服用後にその生理が訪れれば避妊は成功したことになります。

つまり、服用後の消退出血があれば一応の安心はできますが、上記のような期間が過ぎても生理が来ない場合、医療機関を訪れて診察を受けたほうがよいでしょう。

アイピルとアルコールの関係

アイピルの服用前後の飲酒の可否について。
結論から言いますと、アルコールがアイピルに及ぼす影響はほとんどないといわれています。
よほど大量に服用しない限りは基本的に問題はないとされています。

これは、アイピルが働きかけるのは女性ホルモンであり、アルコールの影響を受けないものであるためです。

ですから飲酒してアイピルを服用しても、アイピルを服用してからの飲酒も、避妊阻止率に影響は与えません。

ただし注意が必要なのはアルコールを摂取したことによる嘔吐です。

アイピル服用後、十分に体内に成分が働きかける前に嘔吐してしまうと、アイピルの成分も体外に排出してしまい十分な効果を得られない可能性があります。

少なくとも服用後2時間は成分の吸収が必要となりますので、嘔吐の心配がないようアルコールの摂取はこの時間を目安にするとよいでしょう。

万が一2時間以内に嘔吐してしまった場合は再度服用します。

アイピルとエストロゲンの関係

緊急避妊法はエストロゲン作用のある卵巣抽出物質に妊娠を阻止する作用があることが発見されたところから研究が進んだ方法です。

そのため当初は高用量のエストロゲンが緊急避妊薬として用いられていました。

しかし、吐き気、乳房の緊満・圧痛、めまい、頭痛、腹痛、重篤な悪心など深刻な副作用も多かったため、1970年代に代替品としてプラバノールが開発され、その後プランBというブランド名で1999年にアイピルが発表されました。

また、エストロゲンと避妊薬を組み合わせた複合経口避妊薬というものも発売されています。

アイピルとナプキン

アイピルを服用後はナプキンなどの生理用品をお持ちください。
アイピルの服用後の出血は消退出血といって、早ければ3日ほどで遅ければ数週間後に起こります。

出血量の多さも個人差がありますが、緊急避妊薬内服後の出血に関して、本来は避妊の成功と解釈されています。

この出血は数日にわたり続くことがあるため生理用ナプキンが必要です。

ただし、妊娠初期の出血との区別はできないため、月経周期を確認し、妊娠検査薬を使用したほうがよいでしょう。

月経周期が分からない場合は医療機関へ行って専門の医師に相談しましょう。

また、アイピルを服用しても妊娠してしまったという原因の多くに服用後の性行為があります。

服用後120時間経過すれば挿入が可能とされていますが、次の月経が確認できるまでは性行為を控えたほうが良いともいわれています。

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